
もっとよくできる気がする、もう少し考えてから出したい
これはとても自然な気持ちであり、真面目で責任感のある人ほど陥りやすいものです。しかし、そんなときに思い出したいのは、
「完璧を目指すより、まず動いて実績を作る」という考え方です。
このタイトルには、「最初から100点を目指さなくていいから、小さくてもいいので形にして出してみよう」という思いを込めました。
私自身もそうですが、常に「一度提出したものが評価の全てになる」という感覚を持ちがちです。しかし、仕事は試験とは違います。未完成でも提案してみる、途中でも相談してみる――そうした動きそのものが信頼を得る実績になります。
実例:提出できなかった企画書

私は先輩から「Windowsサポート終了になるパソコン入替の企画書を作成してみて」と頼まれました。
最初はとてもやる気があり、費用見積や利用頻度の調査などを行いました。しかし、いざ企画書にまとめる段階で、こんな考えが浮かんできました。
- 計画に無理はないか、各チームごとに期限を持つべきか
- 何も指摘が来ないように各パソコンごとの綿密な計画を考えよう
そうしているうちに時間がどんどん経ち、結局、計画書を提出したのが想定の3カ月遅れてしまいました。当然、先輩からは「指摘は受け入れる覚悟で早く案内しないと」と言われましたし、プロジェクトにも迷惑をかけました。
当時、Windows7サポート終了しWindows10へ移行する対応でした。台数も20~30台近くあり、着手が遅くなるということは入替後の懸念解消を行う余裕がなくなっていくことを意味します。
後になって振り返ると、「完璧なものを出さないと怒られる」と思い込んでいた自分の気持ちが、かえって大きな失敗を招いていたと気づきました。
教訓:まず出す勇気が未来をつくる
「完璧かどうか」よりも、「まず行動したか」「きちんと形にしたか」が重視されます。
未完成でも一度出せば、先輩や上司がアドバイスをくれて、より良いものに育てることができます。逆に、自分だけで抱え込んでしまうと、それはずっと誰にも届かないままになります。
これは特に新卒のうちは大きなチャンスを逃す原因になりがちです。先輩たちは「完璧なもの」よりも「考えて動いた痕跡」「チャレンジした事実」を評価してくれます。
だからこそ、「完璧じゃなくていい。実績を作ってみよう」という意識が大切です。実績といっても、大きな成果である必要はありません。
- 初めて作った企画書
- 会議で提案してみたアイデア
- 改善案として出したメモ
こうした小さな一歩の積み重ねが、あなた自身の経験値や信頼を育て、次の仕事を呼び込んでくれます。
あの時先輩に言われた言葉を思い出します。
仕事は提出して終わりじゃなくて、出してからが始まりだよ
今ならその意味がよくわかります。そして現在も「完璧」を求めて業務しがちですが、この言葉を思い出して動いています。
言い訳用のことわざ
思い立ったが吉日
やろうと思ったときが最も良いタイミングであり、ためらわずに行動するべきという意味。
完璧を待たず、行動を起こす大切さに通じます。
案ずるより産むが易し
あれこれ心配しているよりも、実際にやってみれば案外うまくいくものだという意味。
行動してみることの大事さを教えてくれる言葉です。
悪名は無名に勝る
何も知られていないよりは、多少悪く言われても知られている方が価値があるという意味。
下手の考え休むに似たり
あれこれ考えているだけでは意味がなく、行動しないなら何もしないのと同じだ、という少し皮肉交じりの言葉。
批判を恐れて動かないより、とにかく出してみることの価値を示唆します。
また、ことわざではないですが、私が自分や先輩への言い訳で使う言葉があります。
たたき台
最終的な完成品ではなく、まず意見を集めたり議論を進めたりするために作る初期案や試作品のこと。
「最初に出す粗い案」や「議論の材料」として使われます。「たたき台として受領してもらえたらと思います。」のような。
心に留まる、良い言葉があれば幸いです!

